私たちの研究室では,25年後に社会で広く使われている医療や臨床検査をつくるための研究を行っています。たとえば,日常生活の中で健康状態や生体機能を自然に評価できるようにすることなどを目指した研究を行っています。
未来の臨床検査のひとつのあり方として,病院の外(生活の中)で取得した生体情報が診療に広く用いられるようになることを目指し,「やさしくはかる」(優しく/易しく測る),「くらしの中ではかる,みつける,みまもる」をテーマにしています。
未診断の方の疾患の早期発見や予防,治療中の患者さんの日常生活で得られるデータを用いたモニタリングと早期介入,生活習慣の分析と改善,個人に合わせた治療の提案などが対象です。ウェアラブル機器から得られるデータを用いた個別化医療・精密医療と言うこともできます。
ウェアラブル機器の性能評価,生体情報の解析技術の研究開発,デジタルバイオマーカー(dBM)の開発と診療への応用などを行っています。
電子カルテなどに蓄積されたデータを解析することで,治療の選択などの意思決定に役立つ知見を得ることを目指しています。また,患者の層別化,リスクや予後の予測,データからの有用な情報の抽出などをテーマにしています。
診療報酬請求データ(DPC)の解析,電子カルテのデータ(検査値,処方,文章など)の解析,ゲノムデータの解析などを行っています。
バイオバンクという研究基盤(インフラ)の活用の可能性を広げることをテーマにしています。
病院で採取された臨床検体の保管処理方法の開発や改善,生体試料の品質評価方法の開発,バイオバンクの運営の品質管理方法の開発(自己点検票,ISO 20387)などをテーマにしています。
保管された生体試料を用いたバイオマーカーの探索・評価も行っています。
現場(病院の各診療科・部門など)の方との対話の中から研究に発展したり,学生が持ち込んだアイデアが発展したりするなど,上記の分類にはまらない研究テーマが立ち上がることもあります。気軽にご相談ください。
メンバーのページから卒業生の研究内容を公開していますので,そちらもご覧ください。
倫理倫理審査委員会において承認され,進行中の研究の情報を公開しています。みなさまのご理解とご協力をお願い致します。
マインドフルネスを用いたレジリエンス促進プログラムの効果検証[臨2308-001]
回復過程における指標の検討:健常者を対象としたパイロット研究[臨2303-002]
家系情報を利用した家族性高コレステロール血症のフェノタイピングおよび新規関連SNPの探索[研2208-017]
カルテ情報を用いた妊娠高血圧症候群のフェノタイピング[研2206-042]
バイオバンク利活用促進に向けたバイオバンク・ネットワーク構築と運用支援に関する研究開発[研1907-042]
がんゲノム医療の医療費負担に関する検討研究[研1809-034]
地域医療で活躍する臨床検査技師の新たな働き方[研2304-051]
9軸加速度計による日常生活動作の識別[臨2203-001][UMIN000046721]
訪問看護ステーションにおける直接的なケアの質を高めるための課題とICT機器やサービスの活用ニーズ[研2109-006]
航空輸送中の放射線によるFFPE中のDNAの分解[研2106-001]
薬局におけるCOPD患者への吸入薬指導の標準化・体系化に向けた全国実態調査[研2105-048](中止)
長期保管血漿検体の品質評価法の確立に向けた研究[研2105-047]
電子カルテを用いた臨床試験実施可能性調査の可否の検討[研2104-036]
機械学習の手法を用いた肺がん術後予後に関連するバイオマーカー指標の探索[研2103-052]
ベッド用生体センサを用いた心拍数および呼吸数測定の精度の検討[臨2103-002][UMIN000043135]
脈拍数および動脈血酸素飽和度の回復過程を利用した運動耐容能の評価法の検討[臨2009-006][UMIN000041394]
活動量計を用いた日常生活動作の識別可能性の検討[臨2003-006][UMIN000039431]
心的緊張に対する腕時計型ウェアラブルデバイスによる介入の有効性に関する単施設ランダム化比較試験(スマートウォッチによる緊張緩和研究)[臨1909-003][UMIN000037759]
多職種による周術期管理の定量的評価に向けた探索的研究[研1811-032]
がんゲノム医療におけるアノテーション手法の比較[研1809-033]
市民マラソン大会における医師によるメディカルチェックを実施することによるAED活用事例の予防効果検証を行うためのプレテスト[研1808-034]
コホート統計と期間統計の比較による医療費の計算方法としての期間統計の妥当性の検証[研1802-037]
バイオバンク横断検索の研究開発[研1802-036]
レセプトデータからPhenotypingを行なう各種方法の評価に関する多施設共同研究[研1711-036]
食品・食材凍結技術の医学応用に向けた探索的研究[研1708-042]
臨床データ統合解析環境の構築に向けた技術的研究[研1708-034]
電子カルテ情報をセマンティクス(意味・内容)の標準化により分析可能なデータに変換するための研究[研1707-020]
医療テキスト(日本語)の言語処理のShared Task(NTCIR MedNLP)の主催